忍者ブログ
広島の学生の日々は終わりました。今は高齢者の方々と関わる仕事をしています。それにしても、日々のツレヅレであることは、間違いありません。 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



いたって普通の餡蜜で十分だったと後悔するも時すでに遅し、胃がもたれし、遅々として進まじ。
どうして、いつまでたっても、身体の求める適度な加減を見抜けないのでしょうか。
業ですな、業。
…前もこんなことをいっていたような…
傍ら適度を見抜ける母は美味しそうに、するするとかき氷を食べてゆきます。今更ながら今日をランチで、母の日。

5、6才の頃、母と看板の剥げかかった廃れた喫茶店に入ったこと、ふと思い出しました。滅多にないことなので、とても嬉しかった。

うだるような暑さから逃れるように扉を押せば、そこは薄暗く埃っぽい、他にお客の姿もない、冷気の漂う場所でした。太陽に照らされた全てが明らかな世界から、靄が立ち込める輪郭の曖昧な別世界に入りこんだようで、嬉しさも相まって、わくわくしました。太陽光に射された皮膚に、靄が染みこみます。(…埃が染み込むわけがないです。埃アレルギーなので、埃が染み込んだらアレルギー反応で大変なことです。そう、いってみたかっただけです!)

薄っすらと光を留め置く、入って左側の席に差し向かいに腰かけると、座面のベロア生地からも埃がたちました。
立てかけてあるメニューを開けば、いつも食べるブルーハワイがないではないですか!な・ぜ・だ!!!とばかり悲嘆。その頃は、かき氷の代名詞、それはブルーハワイ!!(何かこう得体の知れなさに惹かれていたというか、明らかにかき氷にしかない味で惹かれていたというか、単に青が好きだっただけというか。)と信じきっていたのです。いつもの、という言葉を封印された今、漢字ばかりが並ぶメニューから、何を頼んだら良いか戸惑いを隠せない私。苺練乳、宇治金時、宇治練乳金時…
そこを、母が、すっと指さしてこれ好き、とみぞれ金時を注文したのです。
へ???みぞれ??なにそれ???です。
ふと、私の知らない母の顔を感じました。
その時も、ふわふわの氷を、少女のように嬉しそうに、するする食べていった母。
こんなにかき氷が好きだったのかと、今日のように、思いました。

今では私も、氷といえば漢字の宇治金時、です。(母を素直に継がないひねくれもの。)

特別な意味があったあの時間。
今になって今だからこそ、わかります。そして、いつかの私が、今日の意味を心中で受けとめる日がくることも、わかっています。

気持ちを込めて。
PR
夏日でした。
太陽が幅をきかせ、くっきりと青く広がる空に、丸まった雲が流れていました。見るからに美味しそうだったので、そのうち、どうしてもあんみつのお餅が食べたくなってしまいました。あのもたっとした、お餅。求肥(ぎゅうひ)というらしいです。当て字とはいえ、肥えることを求めるとは、なかなかいうものです。私は、肥えるよりも拡がりたいです。強いていうなら求拡(ぎゅうかく)でしょうか。…それはそれで、ハイカロリーに焼肉です。…

立ち寄ったコンビニのデザートコーナーを見回すと、お目当てのものは298円。他と比べてなかなか値が張るではありませんか!それでも、雲三個入りの魅力には、抗えないところ。

エアコンをかけていない蒸し風呂の車内で食べ始めると、どうやら涼感こそ一番求めていたもののようで、雲より寒天に感動しました。
寒天は寒空ということだから、あんみつには、寒天という空に、求肥という雲が浮かんでいたということになりますね!なんて贅沢なことでしょうか!!!(その他のあんこやみつ豆、フルーツには、言及しないでおきます。)

寒天を口にいれると一瞬コリっと主張し、あとは喉にするりと通ります。その瞬間寒天が、久しぶりの休息を余すことなく賞賛してくれているように感じます。素晴らしい休みの過ごし方だ、と。肉体の欲求に正直になることが、休息なのだと、寒天とともに腑におちます。当たり前のことですが、休みの日でも休むことに躍起になっていたので、いつの間にか忘れていました。休むとはこういうことなのか。

そういえば、以前果肉やジュースを混ぜて寒天ゼリーをつくるということを、習慣にしようとしたことがありました。が、二回作って終了。
習慣にしようと思ったことのほとんどは思い出となってしまうと、そうぼんやり思います。
最近はグリーンスムージーを始めようかと思っていますが、これもまた、使われなくなったミキサーを前に将来の私が遠い目をして思い出すのでしょう。

目の前には、上へ上へと伸びた緑の植物が空に映えていました。

こんな日は、夏休みと夏休みを感じた夏の日々を彷彿とさせるのです。








携帯の中に残してきた書きなぐりを、ブログに時系列でアップしました。

何か美味いものをどうにかしてと思ってもそれはそんなに簡単につるりと出せるものではないわけで、今出来ることは不味くても次から次へと黙々とお膳にあげることだけなのだと、そう思いはじめた心境の変化なのです。果たしてこの中の人のテンション低めの日常をここに残すことで、何か意味をなすことができるのだろうか、それでよいのかどうかそここそ甚だ疑問ですが、今年こそ、気楽にいきます。






生クリームに伴う、人々の満たされた幸福感に興奮伴うざわめきに、いつも惑わされます。
身体が受け付けないというのに。食べて地獄をみる度に、今後一切近づかないと心に誓ってきたというのに。
どう眺めても、生クリームが食べられない人間の、食べる量ではないです。(写真参照)
簡単に限界を迎え五口食べたところで、血の気が一気に引きました。
後は、綺麗にパンケーキと分離し、お皿に丹念にデコレートしました。ごめんなさい。
これこそ業ですな。業です。
幸せを追い求める人間の愚かな姿ですな。
でも、周りの女の子たちの、幸せに満ちた笑顔で、私は幸せです。

飛行機に乗っていました。 視界に映るまだらな雲が、今の心情に説明を加えてくるのです。 すこし、ふあんだと。あ、これもすこし、ふしぎ同様、SFですね。 SF調でお送りします。 …いってみたかっただけ、です。 なぜ、ふあんなのかって、それは落下を恐れているからとか、ネットからメールから電話からあらゆる通信機器から引き剥がされたことが身の皮を剥がされるように辛いから(携帯を海外で使う気ゼロ)とかいったことでは、全くありません。 自分を解放することがふあん。 今回、セドナというアメリカのパワースポットと、ラスベガスへ行きます。 英語は、ほとんど、話せないわけです。学習の重みは、いったいどこへいってしまったのだろうと、遠い目になりますが、これはもう今いってもいた仕方が無い。せめてもの救いは、ある程度は聴き取れることでしょうか。しかし、聴けても容易に返せないので歯痒いだけです。 ただ、心のどこかで話せない!と開き直っていた方が、いつもは萎縮しっぱなしの私が、ずかずかと進んでいける気がして、暫くはこのままでも良いのかもと、思っていました。フライトアテンダントさんには、何を所望しているかとセンキューがいえれば良いのです!満面の笑みがあれば、それで良いのです! しかし、先ほどから傍迷惑な乗客となっている気がして、まだらな雲の波間を眺めています。 揺れがひどい中トイレに立ちYou should seat down!と注意されただけには留まらず、座席の画面で神経衰弱という哀愁深まるゲームをしようと何も考えずあちこちのボタンを試しに押したら(20代後半にもなって飛行機の中で神経衰弱をやろうと思う女子もどうかと思いますが)、フライトアテンダントさんを見事呼んでしまったという、通常の私ならやらかさない荒技をやってのけました。(一度は誰でも経験があるのでは…と思うほどわかりにくいボタンなのです!見え透いた言い訳です!) ゲームに熱中していたためすぐには気がつかず、ふと目を横にうつすとどうしましたかと問うブロンドヘアの青い瞳。へ?という間の抜けた顔から、よくあることなのでしょう、数秒で悟って立ち去った後姿を目で追うことは、流石にできませんでした。 いつも萎縮しっぱなしなタイプが、人の目を気にしなくなるとこんな程度では済まないすごいことを仕出かすのではないかと、そうよぎる、ふあん。 そんなふあんも、アメリカの地に降り立ったら瞬く間に消え去り、大地から立ち昇るエネルギーに高揚したのか、いつもより数倍陽気に過ごし、最後には自省することも忘れ、能天気に終わりました。かなりしでかしているのですが、それさえも気に留めなくなっていく、アメリカのどでかい懐。 はい。 帰ってきたら反動で、内省の嵐です。
1  2  3  4  5  6 
最新記事
(05/18)
(07/03)
(07/03)
(06/15)
(03/30)
最新コメント
[07/27 SK]
[07/16 miori]
[07/15 SK]
[04/30 みおり]
[04/25 ivory]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
miori
性別:
女性
自己紹介:
心底好きなものに通底しているのは、
繊細な生活描写や、くるくる目まぐるしく移り行く女の子たちの気分。苦悩に虚脱感を抱えつつそれでも心の繋がりを諦められない人間の生き様、そして触れ合うことの温かさと切なさ、等々です。

太宰治の苦悩を包むユーモアに溢れた短編、江國香織さんの空虚と切なさ纏った文章、梨木香歩さんの丁寧な生活描写は何度読み耽っても足りないくらい、吸収していたいもの。「ともだちは海のにおい」は忘れ難い居場所をくれた本でいつかクジラの口の中で本を読むこと、志しています。(本人はいたって真剣です。)
潔く柔く、3月のライオン、セーラームーン(多大な影響)、幽☆遊☆白書。従兄弟の家に平積みされていた桂正和さんの漫画(確かウィングマンと、電影少女)描かれた女の子の可愛さに、卒倒しかけました。漫画は何でも始終ウェルカム。
ジェイン・オースティンの読書会、ショーシャンクの空に、ヴァージン・スーサイズ。
ジブリの生活描写が堪らないです。目玉焼きのせた食パンの食べ方、キキが新しい生活を始める様、お弁当に桜でんぶ…ひとつひとつ身悶え。
最近ぽちぽち踏み入ったのはアニメの扉。
最近は、キルラキルに痺れ、凪のあすからに心奪われています。
椎名林檎、SPEED、BUMP OF CHIKEN思い入れ強く、強く好きです。
ゲームはRPG。FF8、逆転裁判3、幻想水滸伝2、テイルズはアビスとヴェスペリア、MOTHER2に変わらぬ愛。

どう考えても楽しいのは私だけな文が続きましたが(まずこのブログを観る人はいるのだろうか、そして誰がこの長いプロフィール欄に目を留め最後まで読むだろうかと)、いつか誰かが、わかる、良いよね!と、心の中で唱えてくれることを願って。

ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
Admin / Write
忍者ブログ [PR]