ぴたっと、貼りかえ。

先日、新幹線に乗って、広島に帰ってきました。


迎えに来てくれる人の都合で、
乗車する駅で４時間ほど時間をつぶさねばなりませんでした。
午前中は試験だったので、疲れており、
お昼を食べてから、漫画喫茶で惰眠を貪ろうかとも思ったのです、が。

駅周辺は、ランチでさえ、1000円超えるのです。
えぇ、えぇ、妥協できなかったのです。
ここも高い、あそこも高いと。
それに、飲食店が、そこにもここにもあそこにも。
どこかにあるはず、1000円以内。（Not油物、Ｎｏｔマクドナルド。）

そうして、己の無駄な完璧主義に捉われた（執）人が
やっと食事にありつけたのは、午後の3時。
かれこれ1時間半歩き回っていました。
今考えれば、ただの、ただの阿呆です。

辿り着いた、660円の梅うどん。
薄暗い店内でも、その清涼感溢れる様相は、一際、際立っておりました。
さすが、私の、捜し求めた、もの！（息がきれぎれ）
眼鏡の似合うお姉さんが、恭しく、給仕してくださいます。

麺つゆをかけてお召し上がりくださいといっている、
側から食べたくて仕方がない！申し訳ない、お姉さん！

汁が、四方八方に飛ぶもお構いなし！
うどんが喉を通る感覚、甘酸っぱい梅干が口に広がる瞬間！
あぁ生きている！生きているって素晴らしい！
ここに、（執）人感極まれり！

なんとか、生気を取り戻した後、無駄に歩き回るのはもうやめて
少しはやめに新幹線に乗り、乗り換えの福山で、ゆっくりすることにしました。
漫喫計画取りやめ。

しかし、特急券は一時退出、できないのですね！
青春18切符に親しみがあったので、ついつい勘違いをしておりました。

福山駅、改札こちら側には、本当に何も、ない。
ベンチがずらりと、並んでおり、自動販売機と、お土産屋さんが一軒。
硬いベンチに腰掛け、自動販売機で買った緑茶に、薄い！と
悪態を…つく元気もなく。
カラマーゾフを読もうとしては、掃除のおじさんを目で追い。

（カラマーゾフやっと読みました。これは…すごかった。全て読み終わった時、
涙が滝のように流れ、
核心にまるで触れたかのような震えが起こって、そして鳥肌が、立ちました。
青二才の私が、言葉にすると、うそ臭くなりそうで（上の記述も充分うそ臭い）、すごい、すごい！と、
繰り返すしか今のところ能がない…です。）

もう、いろいろ、阿呆か…と自分をなじる気力もなし！
うどんで取り戻したＨＰも限りなく、０に近し！
誰も見ていないことをいいことにして、靴を脱いで、
足をキャリーケースにのせる！
これが、目下の欲ぼ・・・目標です！
ということを、無意味に叫びたくなりたし！
はっきりいって、ＩＱも０に近づいている！

ふと、気がつくと目の前に掘北真希が二人も。
淡い色の浴衣が、よくお似合いで。
ポスターでした。（当然です。）

あぁ、その下を、嫌われ者の奴が、大横断しています。
奴ですよ、奴。黒くて。ほにゃららな奴ですよ。
狭くて、じめじめしているところが好きな、奴ですよ。

どうしたことか、何の感慨も起こさない。
いつものように、奴から飛びのく危機意識も、全くない。掃除のおじちゃん、後ろに奴が迫っているよ。
それを見ながら、緑茶を啜る。



実は、この瞬間、無意味でもなんでも、これをブログに書こう。と思いました。
外界からくる情報の処理能力は、過度に落ちていたのですが、
だからこそ、夜の帳、という言葉を使わなくとも、
夜がきたことを肌で感じられるような時って、ありますよね。あるはずです。たぶん。

堀北真希と、掃除のおじちゃんと、緑茶のはいった紙コップと奴を、
ぼへーっと眺める。
たぶん、これが、この日の私にぴたっと、きたのです。ぴたっと。

あぁ、やっぱり、なんの意味もなしませんでした。たぶん。
けれど、なんだかすっきりしました。


こんなに落ちも、結論もない、駄文お付き合いありがとうございました！本当に。
よき、日をお過ごしください。
（短く…するのは困難でした（笑））